[庭と手入れ]

2023/07/02

鈴木ゼミ10期生による展示を開催します。

 

はじまりはゼミ室の引っ越し。

 

何にもない部屋に膨大な物たちを運び込み、分類して、収納して、並べて。

何一つ決まっていない空間に、16人それぞれの手入れがされていく。

それらはゼミ室を舞台に循環したり衝突したりして、折り合いがつかないまま噛み合った。今回、その新しいゼミ室で手入れの展示をする。

あなたの何気ない手入れも誰かの手入れに影響を与えているかもしれない。

 

2022年7月2日(月)-6日(木)10:00-17:00

武蔵野美術大学 鷹の台キャンパス 8号館 木工工作室

 

 

Exhibition [漁網の盲 展] ー捕まえられるものの無くなっていくー

2022/11/09

 

鈴木ゼミ9期生による展示を開催いたします。

SUZUKI SEMINAR 2022 “GYO→MO↗︎U↘︎ PROJECT”は、宮城県石巻市にて廃棄物のリサイクル処理を行う会社との出会いからはじまりました。大量の漁網はその扱いにくさから廃棄することもできず、価値あるものに変えられなく困っているということを知りました。 6月に石巻の現場を訪問してから今日まで、空間演出デザイン学科鈴木ゼミの活動として、漁網を使ってさまざまなことに取り組んできました。

廃棄処理が難しい漁網は、今も溜まり続けています。地球環境への配慮が求められる昨今ですが、鈴木ゼミがプロジェクトを通してやりたいことは、SDGsなど企業の活動に見られるような問題解決ではありません。役割を終えた「廃棄漁網」から見えてくる、人間と物との関係や、人間の領域を超えたその周辺にある目に見えないものに触れ、今までとは異なる「視点」を獲得しようとしています。

また、本展は教養文化・学芸員課程 加藤幸治先生が企画・監修された現在開催中の展覧会「民具のデザイン図鑑」との、「勝手にコラボ企画」として同時に開催しています。「武蔵野美術大学の民俗資料を『民俗資料』と呼ぶのをやめたい。美大生にデザイナーなしの民具の『デザイン』からヒントを見い出してほしい」という加藤先生の思いを、自分たちなりの方法で具現化しようと「漁網」を扱ってきました。役割を終えたものと向き合うなかで、その周辺にあるわたしたちの生活そのものを再発見するヒントが見つかるのではないかと。

わたしたちが自らの「盲点」に気づきはじめたプロセスを、ご来場の皆様と共有することで、そこに新たな対話が生まれることを期待しています。

幾度となくゼミでレクチャーをしていただき、石巻でも案内をしてくださった加藤幸治先生、特別授業に来ていただいた米山奈保美様、文学研究の視点から多くのヒントをいただいた山内優仁様、そして、漁網の提供者である重吉興業株式会社代表の山内ひろみ様をはじめ、ご協力いただきました皆様に心より感謝申し上げます。

 

2022年11月9日(水)-16日(水)  9:30-18:00
武蔵野美術大学 鷹の台キャンパス 9号館ゼロスペース,12号館地下大展示室,13号館吹き抜け

鈴木ゼミ一同

Exhibition [αのしっぽ]

2022/06/06

 

鈴木ゼミ9期生による展示を開催します。

前回はオンラインでしたが、今回は4年生による初めての実物展示です。「自然 人工」をもとに、曖昧な境界をゼミ生の視点で考えてきました。その過程をみなさんの視点でご覧ください。

2022年6月14日(火)ー17日(金)9:00–17:00
武蔵野美術大学 鷹の台キャンパス 9号館地下小展示室

藤巻汐梨 有松美汐 池田美紀 内野鈴 遠藤遥 茅野良宇 久保田伶奈 杉本暉 壇実のり 土井英那 鳥山佑奈 中込朱莉 長谷部汰朗 藤原珠莉亜 牧野美裕 宗像仁奈 森田直樹 湯川綾子 吉田航 リンシユン

Online Exhibition 「1≒0」

2021/11/29

「1≒0」

「人と人の距離」をテーマに、「わたしとわたしは同じではない」「あなたとわたしは同じではない」といった、当たり前だから触れられずにいたことに対面し互いの持つ距離を知る、という思いでつけられました。
オンラインを含むゼミでの3か月間、人との距離を日常的に探りつづけ、わたしと他者を別のものと定義しているものはなにか、なにをもってわたしなのかを模索した活動の記録をお楽しみください。

https://www.suzukiseminar9th.com/

藤巻汐梨 有松美汐 池田美紀 内野鈴 遠藤遥 茅野良宇 久保田伶奈 杉本暉 壇実のり 土井英那 鳥山佑奈 中込朱莉 長谷部汰朗 藤原珠莉亜 牧野美裕 宗像仁奈 森田直樹 湯川綾子 吉田航 リンシユン

Exhibition [__は__になる(かもしれない)]

2021/06/17

 

鈴木ゼミ8期生による展示・パフォーマンスを開催します。

「もの」は経験している。たとえば、だれかの家にある「電燈」は、毎晩そのひとの生活を照らしている。道にある三角コーンや、教室にある脚立も同様に。その層のようなものを「もの」は持っている。では、その層を解体し、経験や役割の輪郭をゆるやかに飛び越えられたなら。形態だけになったり、あるいは思い出だけになってなにかとおくのものと新たな関係を結ぶ。そうして全くの他者としての「モノ」に再編されたとき、そのための行為–見立て–はたしかに対話なのかもしれない。そのとき「もの」は受動する停滞から解き放たれ、わたしたちは「モノ」によって動かされるのかもしれない。

 他者との対話。それは皮膚で隔てられた「わからないもの」に注意深くなって、どうにか触れようとしてどうしようもなく「わからないこと」に直面するための行為。目のまえ立ち現れる他者をじぶんの身体に通過させてみては、奥深く潜ったり、溶け合えたようにおもったり、突き放されたりを繰り返し、結局ちがう風景を抱えた身体がそこにあり続けることの喜びのためにある。わたしの身体も同じようにそこにあって、だから向き合うことができる。じっとみることができる。層を差し出し、交換することができる。関係を結んだり、組み換えてみることができる。そうして新たな異層としてのじぶんに飛び立つとき、その喜びについての実践。

 今回のゼミ展は、1時間毎に展示の形態が変わっていく。流れている映像は、ある2人の人物が「経験してきた家や街」について話している。相手の語りを聞いたあと(この間メモをとってもいい)、5分程度のインターバルを経てその語りを身体に落とし、自分のこととして語ってもらう(このときメモをみてはいけない)。これを互いに行い合った記録だ。だれか/じぶんが身体の内側に抱える風景をじぶん/だれかの身体に思い浮かべてみること。そうして他者の身体によって翻訳された語りは、時に抜け落ち、拙く、しかし思いのほか整理されていたり、逆に想像が付着していたりする。その2人が実際に展示空間に現れ、床に並べられたものを介して対話を試みる。相手の動き(それによって表出したモノやその見立て)に引き起こされた動きの交換を繰り返す。「長いもの」として集め合っていたものが「流れるもの」に組み上がったり「自然物」になったり、2人の間で発生した見立てが連動した瞬間に弾け、変換されたりしながら、最初ただ床に並べられていたものたちがすべての輪郭を溶かし、ひとつの空間に再編されていく。そのときのわたしは「あなた」であり、「もの」であり、「空間」であり、「わたし」である(かもしれない)。

2021年6月17日(木)ー19日(土)12:00–17:00
各回15分程度 公演時間外は展示作品をご覧いただけます。
act 12:00 –/13:00 –/14:00 –/15:00 –/16:00–
*19日のみ16:00までとなります。

武蔵野美術大学 鷹の台キャンパス 9号館地下小展示室

 

Online Exhibition [Sampling]

2021/04/01

[Sampling]:持ち寄り、思考し、干渉しあい、新たな視点を発見する。

現4年生によるオンライン展示を特設サイトで公開しています。8期生の約4ヶ月の記録を、ぜひご覧ください。

https://www.suzuki-seminar8th.com

山本菜央 泉 悠也 市川広大 岩村朋佳 大谷理佳子 岡山ななみ 鬼澤咲妃 橘田花梨 木島美羽 キム カウン 下妻美月 諏訪萌々子 冨田 遥 中井川雛子 永長愛美 永山 笑 福田恵里 松本彩奈 村上佳穂 吉田 萌 渡邉真緒 渡辺美萌

 

Suzuki Seminar Exhibition 「apart」

2018/05/24

「apart」

Date: 2018/5/30-6/1 10:00-17:00

Place: 武蔵野美術大学 9号館B1階 小展示室

小曽根春佳 髙橋大輝 松原美香 大石真由 田塩光 山重実有子 田中莉菜
中村真緒 石井美帆 清藤豊 kotengetsu

武蔵野美術大学鷹の台キャンパスにて、現4年生、院2年生による展示を行います。

apart:1.ばらばらに 2.独立して[from] 3.[空間的に] […と] 離れて 4.apartment

たくさんの意味を持った apart を考えながら、ぜひお越しください。

suzuki seminar 2017 ZINE+SAMPLING

2017/11/27

ポスター

日時 11/28(火)-12/2(土)10:00〜17:00

場所 武蔵野美術大学 13号館3階312 鈴木ゼミ室

小曽根春佳 髙橋大輝 松原美香 大石真由 田塩光 山重実有子 田中莉菜

中村真緒 清藤豊 kotengetsu

 

「ZINE」 「未然の標本」 「個人デザイン史」

武蔵野美術大学 鷹の台キャンパス 鈴木ゼミ室にて、現3年生、院2年生による展示を行います。

鈴木ゼミ室の空間を覗きに、ぜひお越しください。

suzuki seminar 2017 SAMPLING[    ]

2017/05/30

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日時 5/30(火)-6/2(金)10:00〜17:00

場所 武蔵野美術大学 9号館地下一階小展示室・14号館地下展示室

冨井遥 平彩楓 松田直也 石井美帆 奥西かずさ 北沢安珠美 筒井純 渡邊夏美 kotengetsu 清藤豊 石垣明子 近藤千夏 田山勇輔 野村真佑子

 

「未然の標本」(9号館地下一階小展示室・14号館地下展示室)

標本とは、自然科学の分野では、生物や鉱物などの無機物も含め、物質として形をもったあらゆるものを観察の対象に据え、採集されてきました。その結果、多くの標本は科学的視点とともに、客観的な証拠として保存されてきました。その一方で、それらは採集者個人による視点や予感のコレクションでもあります。鈴木ゼミでは、4月から「未然の標本」と題した課題に取り組んできました。「標本化」という手法によって、形には表せないもの、未だはっきりとした意味を与えられていないものに目を向け、そのニュアンスを人と共有するために、言葉を丁寧に選択し、物事の捉え方や見せ方を探求してきました。同時に、ひとりひとりの興味に潜む繊細な視点や予感をつぶさに観察し、そこに新しい価値を見出したいと考えています。9号館地下の展示室ではゼミ生の個人の視点による標本、14号館地下の展示室では、ゼミ生全員による共通テーマの標本を展示しています。

 

「記憶のドリル」(14号館地下展示室)

小学生の頃、誰もが経験した「計算ドリル」や「漢字ドリル」。義務教育の過程で行なう読み書きや計算の訓練によって、一般的な記述による共通言語を獲得できたことは言うまでもありません。その一方で、個人的な視点や経験をものづくりに活かすために欠かせないのが「記憶」です。クリエーターがその時々にアイデアを獲得するために必要なのは、テーマと「記憶」の柔軟な連結です。鈴木ゼミでは、頭の中にしかないもののリアリティやそのイメージを耕すために、手描きのスケッチによる「記憶のドリル」に取り組んでいます。本展に掲示しているのは、3年の後期に取り組んだいくつかのテーマに加え、春休みに各自が取り組んだ、「月・火・水・木・金・土・日」という7つ言葉から連想した記憶のドリルです。

 

卒業・修了制作展

2017/01/19

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日時 1/19(木)~1/22(日)9:00~17:00
場所 武蔵野美術大学 鷹の台キャンパス
    戸口誉  10号館104A
    玉野有花 10号館209B
    田羅義史 10号館前芝生
    小高麻子 7号館210
    西川あゆ 10号館208B
    飯嶋里佳 8号館102A写真スタジオ
    藤田知穂 工房5・203A

 

武蔵野美術大学 鷹の台キャンパスにて、卒業・修了制作展を行っております。是非お越しください。

suzuki seminar 2016 TRY P

2016/11/24

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日時 11/24(木)-11/26(土)10:00〜17:00 ※11/26(土)は10:00〜15:00
場所 武蔵野美術大学 8号館1階
メンバー 戸口誉 玉野有花 田羅義史 小高麻子 西川あゆ 藤田知穂

 

trip × try 「TRY P 挑戦の場」

 

suzuki seminar 2016 SAMPLING[    ]

2016/05/30

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日時  6/1(水)-6/3(金)10:00〜17:00
場所  武蔵野美術大学 9号館地下小展示室
メンバー  戸口誉 玉野有花 田羅義史 小高麻子 西川あゆ 飯嶋里佳 藤田知穂

鈴木ゼミでは「未然の標本」というプログラムを通して、ゼミ生が自らの思考の種を見つけだし、作品になる前のアイデアや素材を標本化しました。ひとりひとりの生活の中で自ずと集まってきたものや切り取られたものを介して、来場者の皆さんとの間にあらたな視点や表現の可能性を見つけていきたいと考えています。
皆様もぜひ、日常のかけらを持ってご来場ください。