土屋遥×松﨑雪姫 

昔から小さいものを集める癖があって、食玩とか、牛乳瓶についていた青紫色のフィルムを集めるのに没頭したりしてましたね。

松﨑:私がムサビに来たのは高校が美術系だったからそのまま進んできた感じです。高校で美術系に行ったのは、中学生の頃あまりクラスに馴染めなくてこのまま普通科高校に進むの嫌だなって思ったからです。幸い芸術も好きだったし。土屋さんはなぜ美大、空デに進学しようと思ったのですか?

土屋:もともと絵を描くことが好きで、高校までは普通科に行くように言われ ていたので、大学は美術系に行こうと決めていました。最初は出身が九州なの で、九州の大学を探していたのですが、予備校の先生に「美術系の仕事をする なら武蔵美か多摩美を目指した方がいいと思うよ。」と勧められたからです。そして進路に悩んでいる時期に舞台に出会ったことがきっかけで、空間演出デザイン学科に行こうと決めました。

松﨑:普通科だったのですね。部活はやっていましたか?

土屋:私は中高吹奏楽でした。ずっと音楽をやっていて、二歳半くらいから中 三までピアノをやっていましたね……。ピアノは高校受験を機にやめてしまったのですが、吹奏楽は楽しかったので高校でも続けていました。

松﨑:ピアノをやってたのですね!私もやっていたのですが向いていなくて3年で辞めてしまいました……。土屋さんは何故やっていたのですか?

土屋:何でしょうね……もともと親のお下がりのピアノが家にあって、それから 習わされていた……と言いますか笑。練習することが嫌いで、レッスンの日の直前に課題を練習したりしていました。

松﨑:MY DESIGN HISTORYは思ったよりも書くことが少なくて虚無になってしまったのですが、土屋さんも似ていますね笑。

MY DESIGN HISTORY 松﨑雪姫

土屋:それは私もで!書き方が松崎さんと似ているなぁって思って……!周りで出してみたときに、『あれ!?みんなたくさん書いてる……すごいな』って思いました笑 だから松崎さんとは似たものを感じました……!正直昔好きだったものとか、よく遊んでいたものとかあんまり思い出せなくて。特に中学校の時は何をしていたのか覚えていないですね。

松﨑:私も人生の記憶が曖昧になっていて……笑。この前カラオケ行った時に友達が合唱曲を歌って懐かしいって言っていたのですが、私は何にも覚えてないから完全に天井を見るだけの時間になってました。あ~知らない曲だ~みたいな。昔の記憶全く覚えてないですね。でも何故か嫌な記憶だけは覚えてて、お風呂入っている時とかに思い出しちゃうんですけど……土屋さんはないですか?

土屋:寝る前とか、電気消して横になるとふと今日の出来事を思い出しますね。 その日の1日の反省をすることもあります。「今日のこれはダメだったな~」とか、「明日のこれは大丈夫かな~」とか心配で眠れなくなる日もあります。人生の記憶でも、楽しかったことよりも嫌なこととか恨み(笑)の方が覚えているかもしれないです。 ところで、この「種を時々食べていた」が気になるのですが……。

松﨑:それは小学生の頃にハムスターを飼ってたんですが、ひまわりの種、美味しいのかな?ってつい魔が差して。朝顔の種も食べたりしてました。 昔から小さいものを集める癖があって、食玩とか、牛乳瓶についていた青紫色のフィルムを集めるのに没頭したりしてましたね。MY DESIGN HISTORYを見ると、私たち二人共そういったものが多いですね。この「キティちゃんの指人形ファミリー」について聞いてもいいですか?

土屋:はい。それは私が小さいころずっと遊んでいたものです。一人っ子で両 親も共働きで、基本祖父の家に預けられていたので、ずっと一人で遊んでいま したね。それは今でもボロボロの状態ですけど、実家に思い出として大切にとってあります。

松﨑:いいですね~。私は妹がいるので。お家は九州なんですよね。方言でないですね?

土屋:そうですね。周りに九州の人がいれば、つられて出てしまうのですが笑。でもよく方言でないねって言われます。松﨑さんはどこの出身ですか?

松﨑:私はずっと東京ですね。正直方言が羨ましいです。私が住んでるのは東京の中でも1番東にある区で、すぐ隣の駅が千葉県。ムサビまで2時間掛かってしまいます。
他に何か改めて自分のMY DESIGN HISTORYを見て気になったことはありますか?

土屋:そうですね……。なんだか松﨑さんも私のも、一人で楽しめるものばかりで、本当に書き方から好きなものの種類まで似ていますよね。

MY DESIGN HISTORY 土屋 遥

松﨑:そうですよね笑。だからこそ私たちがペアになる運命だったのかもしれないですね。土屋さんは舞台が好きで空デに入ったと言っていましたが。

土屋:そうなんですけど、舞台を観ているうちに私好きなのは舞台を観ること であって、作りたいわけではないなぁと感じて。

松﨑:だったら武蔵野美術大学造形学部デザイン学科観客コースとかあればいいですね笑。

土屋:それはいいですね笑 素晴らしい!!観る側も視点がそれぞれ違 って面白いかもしれませんね!

松﨑:視点というと例えば?

土屋:私は人の動きを見ていることが多いです。好きな役者さんがいるので、 その人の指先とか足先の動き、声色、表情の違いを毎回発見するのがすごく楽しくて。少し動きが違うだけで気持ちの伝わり方がぜんぜん違うので面白いです。ステージにいない時は舞台セットを見ていることが多いですかね。

松﨑:でも今後、そういう観る楽しさを誰かにみせるということもできそうで すね。これからどんなことをしたいなどありますか?

土屋:zineの授業で、自分の中の熱狂的な気持ちを書き出して読んでみて、改めて自分を客観視できたので、何かできたらなとは思っているんですけど。

松﨑:何かを作るより文字を書く方が好きですか?

土屋:そうですね。私は話すのはあまり得意ではなくて、文字にすることが自分の気持ちを正直に表せるので、ファンレターという形を主軸にして何かできたらいいなとは思います。何かを熱狂的に好きな気持ちは、ある意味自分の個性だと思うので、それをヒントにして何か派生したものを創作できれば いいなと思います。松﨑さんはどうですか?

松﨑:私もやっぱりzineで石について考えた時に、昔から好きなのもあって妙に馴染む感じがあったので、ゼミにいる間は石について掘り下げていきたいと思っています。

土屋:それはzineでやっていたように石を描くという事ですか?

松﨑:描くのも表現としてチャレンジしたいですね。でもこの前結晶の育成に挑戦して石が成長する様を見たときに時間が石に影響するところにとても感動したので、これからは描くだけじゃなく、いろんな切り口から石を見たいと思っています。