金山菜月× 尾留川茉李慧 

今は流石に行かないけど、その当時は自転車のほうが早いってわかってるのに一輪車で移動してたな。

金山:尾留川さんが美大に入った理由はなんですか?

尾留川:親の影響で昔から美術が好きで、大学はどこに行こうかと考え始めたとき、絵を描くのがやっぱり好きだし他にやりたいことはなかったので美大に行こうと決めました。

金山:空デに決めた理由はなんですか?

尾留川:広島出身の空デのファッションコースの先輩のインスタを見て、その人の作品が好きで憧れて空デに興味が湧きました。空デはいろんな事ができるから、やっているうちに将来やりたいことが見つかるかもしれないと思い、空デを受験しました。

尾留川:金山さんが美大を受験した理由はなんですか?

金山:私は勉強をしたくなくて(笑)。もともと彫刻がやりたくて予備校を高校1年生から通い始めたのですが、あまりお金がなくて彫刻を続けていくのが厳しかったんです。そのときに舞台に興味があって、予備校の先生に空デを進められたのがきっかけです。

尾留川:彫刻を好きになったきっかけはありますか?

金山:小さいときから粘土やレゴブロックが好きで、高校の美術の授業でもツボを窯で焼いたりするのがすごく楽しくて彫刻をやりたいと思いました。
尾留川:すごくいろんなことに影響を受けていると思っていたけど、いざ描き出してみると意外と出てこなかったです。いま興味があるものと昔興味があったものと違うし、なんか空っぽな感じがしました(笑)いろんな趣味があったはずなんですけど…。普段はこれが好きあれが好きって出てくるんですけど、一度に描き出すとあんまり出てこないなあ、こんなもんだったのかなって何かさみしいです。

金山:第三者的には見てて楽しいですけどね。一番理想的な感じがする。心電図とか三角牛乳とか、私もこういうのが描きたかったな。

尾留川:金山さんのMY DESIGN HISTORYはどうですか?

金山:私は何も考えずに生きてきたんだなって思いました。流行りにそのまま乗っかってきたような。でも結局小さいときから好きだったものは今でも好きだし、自分は単純だなあって(笑)。

尾留川:私は逆に流行りに乗ることがあんまり好きではなかったかもしれない(笑)。

金山:美大に入ってギャップにびっくりしました。女子校だったんですけど、私の周りはギャル・オタクとかやりたい放題だったので(笑)。美大にもそういう人がいてもいいなって思います。みんな似たり寄ったりなので。

尾留川:もしかしたら最近の美大の傾向なのかもしれないですね。空デっぽい服の傾向がありますよね。黒で統一!みたいな(笑)。

金山:体のラインが出るような服よりゆったりしているシンプルな服だよね。肩出しとかミニスカートとか絶対着ないよね。私は好きな格好がしたいな。ネイルもしたいし。

尾留川:いつから美大を目指したんですか?

金山:私は周りが進路を決めだす時期に、勉強したくないけど版画や絵は好きだったし、高校の隣が予備校だったので高校一年から予備校に通い始めました。進学校だったので、私以外にもう一人くらいしか美大を目指す人はいなかったです。その年の卒業生の進路先の一覧に美大は「その他」と書かれていました(笑)。尾留川さんはどうですか?

尾留川:私は高校二年のときに一度予備校に通ったんですけど、目標がぼんやりしていて続かなくてやめちゃったんですよね。それで悩んでいたときに高校三年の始めあたりに米津玄師が広島の小さいクラブハウスでライブをしたんです。私は彼がデビューする前から好きだったんですけど、彼の曲ももちろん好きだし、曲だけじゃなく絵もうまくて、ちゃんと美術の学校に行って勉強していたらしいので、私も勉強したいと思い三年生の夏前に予備校に入りました。私も周りに絵を描くのが好きな人はいなかったです(笑)。

金山:尾留川さん絵上手いよね。MY DESIGN HISTORYを見て思うけど、あーこれこれ!っていうようなものをたくさん描いてる。

MY DESIGN HISTORY 尾留川茉李慧

尾留川:やっぱりみんなが好きなものが好きなんだなって思います。

金山:なんか全体的にあたたかいって感じがします。私は単純に自分が好きだったものを追って描きました。

尾留川:一輪車とか好きだったんだね。今一輪車ができる環境って東京にないんじゃないかな?

金山:いやいや、スーパーとか普通に一輪車で行けるよ(笑)。今は流石に行かないけど、その当時は自転車のほうが早いってわかってるのに一輪車で移動してたな。

尾留川:一輪車とか竹馬とかなわとびとか異常に好きな人いたよね(笑)。

金山:でも描いてて虚しくなった(笑)。あー高校生に戻りたいなって。

尾留川:なんか金山さんみたいにピンクとかカートゥーンネットワークとか好きな子いるよね。

金山:原宿系みたいな?でも私はファッションじゃなく、本気で好きなんだよね。見てきたし、遊んできたし。服とかじゃなく小物を集めて部屋をピンクで可愛くしたり。

尾留川:ああいう部屋憧れる。女の子って感じ。そういえば私一時期白ランとか短ランとか好きだったなあ。ライチ☆光クラブとか。

金山:私も好きだけど薔薇とか黒とか好きって言うと中二病って言われるからあんまり言いたくないな(笑)。ジョジョとかライチとかのコスプレもしてました。

尾留川:金山さん、ギャルなのにオタクっていうのが面白いな。あんまりいないイメージがあったのですが、最近意外とアニメ好きなギャルが結構いるのを知りました。

金山:私は自分が好きなもの以外はほんとうに興味がないからいろんなものを知る機会を自分で消してしまっている気がします。

尾留川:私は逆に熱しやすく冷めやすいのでいろんなものに熱中してきました。ひとつひとつの期間は短いけど。だからぶれない金山さんが羨ましいですね。

金山:私達そういう面では真逆かもしれないですね。尾留川さんは、これからどんなことやっていきたいですか?

尾留川:自分の好きなことを突き詰めていきたいです。今好きなアーティストのグループのファンアートを描いているんですけど、それを描き続けていきたいです。

金山:私は就職したいとかもないし、アーティストとして活動していきたいとかもないし、将来が漠然としてます。美大に入って学んだことよりこの三年間お仕事とかで色んな人と関わって、こういう仕事もあるんだなとか学ぶ機会が多かったです。最近葬儀関係の仕事の人からいろいろ話を聞いてすごく興味が湧いたので、今はそういう関係の仕事につくのもいいなって思っています。