荒濱更紗×関根萌夏

あのライブの演出がよかったとか、あのPVの衣装がよかったなどの記憶からデザインをするときに参考にしたりしています。(関根) 舞台やイベントをやるにしても、その空間は人とモノの距離感が演出していると思うんです。(荒濱)

荒濱:音楽が好きということですが、音大ではなく美大を選んだ理由はなんですか?

関根:中学から美大付属の学校に通い、大学もそのまま進むことも考えたけど、友達が武蔵美を受けることをきっかけに、たまたま武蔵美の空デを知り、推薦を受けました。 音楽よりも美術を先に始めていたので、自分の中で美大という選択肢しか見えていませんでした。なので、音楽を先に始めていたら、もしかしたら音大に入っていたのかも。

荒濱:ではなんで「MY DESIGN HISTORY」に音楽やミュージシャンだけで構成したんですか?

関根:自分の好きなものが音楽しかなく、空デを受けようと思ったのも、ライブなどを観に行って、自分が演出したり、PVに携われたら面白そうだなと思い、辿っていくと、自分の原点にあるのが音楽だったからです。 あのライブの演出がよかったとか、あのPVの衣装がよかったなどの記憶からデザインをするときに参考にしたりしています。でも、みんなの「MY DESIGN HISTORY」を見て、自分の HISTORYってこういうことだよなー、と思いました(笑)

MY DESIGN HISTORY 関根萌夏

荒濱:私も「MY DESIGN HISTORY」を書いている時、頑張って引き出してきたかも。でも、ハリーポッターだけはハマったと唯一はっきり言えるかなー。DVDも買って、いつでも見られるようにしています。たぶん、関根さんの音楽を聴く習慣が私のハリーポッターを見たり、本の朗読を聴くことで、そこから自分でもこんな世界観が作りたいと思い始めたことが美大に入ろうと思ったきっかけなのかもしれません。親の影響もあると思いますが…。

鈴木:もうハリーポッターの世界観を装着してる感じだね。劇場や映画館に行かなくても現実の中にもう一つの世界があるような感じですね。

上條:ハーマイオニーぽいもんね(笑)

(地震速報の試験放送が大音量で流れる)

鈴木:びっくりしたね…!この地震速報が突然なる設定、将来演劇の演出とかに使えそうじゃない?

上條:今、やりたいこととか興味あることは?

関根:荒濱さんは舞台?

荒濱:うん、今は人と繋がることを頑張っていて、最初はとにかくツテを作らないと何も始まらないと思ったことがきっかけで行動し始めたんですけど、最近はなぜ自分がこんなにも人と繋がろうとしているのかの答えが見つかってきて…。
“the 舞台”っていう舞台も好きなんですけど、舞台やイベントをやるにしても、その空間は人とモノの距離感が演出していると思うんです。だから、その距離感の固定概念を覆して、人の心に残る空間が作りたいです。

上條:いいね。

MY DESIGN HISTORY 荒濱更紗

荒濱:で、その空間・舞台を作るのに、自分が演出もしたいし、美術もしたいし、なんなら役者としても出てみたいと思っていて、それを実現させるには一緒に作り上げてくれる人が必要だなー、と。だから、舞台美術家だけではなくて、照明さんや演出家さんと繋がってみたりやってきて、ようやく役者さんともつながり、仲良くしていただいています。

関根:てことは一通り?

荒濱:舞台を立ち上げられるくらいには一通り…。役者さんと繋がったことで、少しずつお客さんまでついてくるようになりました。

(再び地震速報の試験放送が流れる)

全員:きた!(笑)

鈴木:ここに18年くらいいるけど、こんな激しいのは初めて…レアだよこれ。

上條:すごいときに居合わせたねー。 じゃあ関根さんのやりたいことに行こうか、話をシフトして。

荒濱:関根さんのやりたいことは??

関根:なんか漠然とヒトを喜ばせるのがスキなので、喜ばせるのが好きって言うか、ひとの笑ってる顔をみるのが好き、喜んでる姿とか、だからずっとサマソニのボランティアをやってて1年生から、あと芸祭の執行部もやってて、サマソニではボディペイントのボランティアやってたんですけど、やってるほうも楽しいしお客さんもすごい楽しそうで、めちゃめちゃハッピーなんですよ。その空間とか、そこでの人との関わりとかすごくいいなと思って、なんかまぁ仕事とかになるかわからないけど、最終的にみんなで幸せになれたらいいなっていうのはずっと思ってます。

荒濱:イベントの企画とかは?

関根:イベントの企画がやりたいのかなとも思ったけど、イベントの企画をするだけじゃ満足できなくて、企画して実際にちゃんとそこで自分が運営をやりたいのだと思います。

荒濱:なんかちょっと似てるかも!

鈴木:今は、どうしても、将来的にやりたいと思う希望や理想が先行してしまうところがあるけど実際に今できることってないの?

上條:色々やりたい?

関根:色々やりたいし、一個突き詰めるのが苦手かも、めっちゃ手出しちゃう、あとすぐ目移りしちゃう、面白そうと思ったらそっちいっちゃって、、、今までやってたことがおろそかになっちゃう…。で、そのまま離れちゃうとかもあるし、やればやるほど向いてないかもしれ ないて思っちゃう時もあったり、それで方向性が定まらずに4年生になっちゃった(笑)

荒濱:ボディーペイントの経験はすごい手がかりになりそう!なんかちょっと気持ちはわかる、私も結構やりたいことがずっと多くて、だからこそなんかいろいろやってるみたいなとこはあるのかなー。

上條:でもそれはメリットの1つでもあるよね、だってやりたいことがないほうがつらい。

関根:確かにやりたいことがあるのは楽しい、生きてて毎日飽きないし。とりあえず、人を喜ばせることを最終的な目標にし、サマソニや芸祭での経験を活かして、できることからコツコツ積み重ねていこうと思います。

荒濱:関根さんと似ているような感性を持っていると思ったので、これからも情報交換をしていけたら良いなと思います。よろしくお願いします!