福田恵里
『MEMORY』
木材、紙
空き家の祖母の家をかたどりました。映像は、そのかたどっている時の制作動画です。後に、解体する祖母の家は後に消える存在です。そんな存在を今は亡き祖母と重ね、私が作る姿と重ねて見た人の中に、その時を止めることができれば新たに存在し続けられるかもしれません。
─卒業制作にはどんなテーマで取り組みましたか?
空き家で解体予定である祖母の家をテーマにしました。
─制作を通して気づいたことや変化はありましたか?
制作は思い出が残る祖母の家で作業をしました。人がいなくなった空間に自分をおいて制作したとき、思い出との錯誤があって寂しさや畏怖を感じました。消えていくものや過去になっていくものに対して、それを造形や映像にする行為は残り続けていくので、今後も慎重に制作していきたいと思います。
─これからどんなことに取り組んでいきたいですか?
卒業制作で取り組んだテーマにこれからも向き合っていこうと思っています。
─鈴木ゼミで学んだことはなんですか?
同じ食事の量でも日によって多く感じたり少なく感じたりするように、ゼミの中では確かなものや絶対というものに疑問を感じることが多くなりました。今は、もっと丁寧に、繊細に生きなければと感じています。