冨田遥

『榊〜SAKAKI〜』
紙、木材

 

人は古代より繁栄し、今日へ至る。しかし、 繁栄の仕方は正しかったのだろうか。便利な世の中に繁栄した現在。生き物の数の変化を考えたことはあるだろうか。他の道があったなら、それはどんな世界だろうか。2つの違う道への繁栄をここに示す。

 

 

─卒業制作にはどんなテーマで取り組みましたか?

「繁栄」をテーマとしました。人々が今暮らしているこの大地は、元々どんな木が生えていたのでしょうか。どんな生き物が住んでいたのでしょうか。そんなことを見る人に考えさせたいと思い制作しました。

便利を追い求め、手に入らないものがないほど機械的に発展し繁栄してきた現在。別の道があったらそれはどんな世界だったのか、想像したことはあるでしょうか? 2つの違う道への繁栄を7つのフレームで表現しました。

 

─制作を通して気づいたことや変化はありましたか?

紙を光に透かしてみると、その素材によって全く違う色の変化をみせるということです。黄色やオレンジ、真っ白や青などもありました。作品の世界観と合う紙を選ぶのは、楽しくもあり1番悩んだところでした。

 

─これからどんなことに取り組んでいきたいですか?

社会に向けて、環境や戦争についての作品を作り、語りかけていきたいです。仕事をしながら、息抜きを大事に、大切なこと以外は適当にこなしながら生きていきたいと思っています。

 

─鈴木ゼミで学んだことはなんですか?

人の話を聞くことだと思います。聞いて、そこから想像し、人を理解することです。理解できない時の方が多いけど、その姿勢が大事だということも学びました。