ゼミについて
「日常」の皮膜
日常の小さな喜びや微かな違和感を丁寧にすくい上げることで、世界の多様な見方を発見していきたいと考えています。
「日常」という言葉の裏には、いっときも同じ状況のない揺れ動く現象の世界があります。同じことが繰り返しているように見える世界、二度と起こらない特別な瞬間に満ちた世界。鈴木ゼミでは、両義的とも言える「日常」の皮膜を見破り、その間を行き来する視点を追求しています。自ら課題を発見する
ゼミには共通の課題はありません。ゼミ生は三年次のワークショップを通して自ら課題を発見していきます。
workshop①「INTERVIEW」は、これまでの経験、記憶、興味を持っている分野への思いや考えをアウトプットすることで、活動の足掛かりを見つけます。
workshop②「ZINE」は、「INTERVIEW」を経て、自分自身の視点を編集し、一冊の本としてビジュアライズします。
workshop③「MEMORY」では、スケッチを通したイメージとの向き合い方、アイデアを生み出すためのプロセスを再認識していきます。 ものづくりとスケッチとの関係を強化します。
workshop④「SAMPLING」では視点やフレームによって変わるモノと言葉の関係に着目。 モノを介したコミュニケーションのトレーニングをします。四年からは自ら立ちあげたテーマと研究計画に基づき、卒業制作や就職に向けて自由に取り組んでいきます。
教員は一人ひとりの学生の制作やプロジェクトを推進するアドバイスやサポートを行います。そしてデザインや美術をはじめとする多様な表現領域との接点をともに見出していきます。
既成の表現形式や領域を越えたアプローチによって、デザインとアートの領域間に新鮮な空気を吹き込みたいと考えています。
卒業後の進路について
これまでの卒業生は、ディスプレイデザイナー、グラフィックデザイナー、アーティスト、役者、ダンサー、デザイン・ユニット運営、舞台美術制作、インテリア施工、建築設計、デザインストア・スタッフ、大学院進学、研究室助手、教務補助など多様です。
ゼミの活動に関する詳しい内容は、武蔵野美術大学空間演出デザイン学科研究室にお問い合わせください。